ノーベル化学賞に英米の3氏 AI活用しタンパク質予測
【ストックホルム共同】スウェーデンの王立科学アカデミーは9日、2024年のノーベル化学賞を、タンパク質の立体構造を予測する人工知能(AI)を開発したグーグル傘下ディープマインド最高経営責任者(CEO)デミス・ハサビス氏(48)ら英米3氏に授与すると発表した。AIやコンピューターを使った応用研究が医薬品やワクチン開発に貢献し、高く評価された。
8日の物理学賞で機械学習の基礎となる手法の開発が選ばれたのに続き連日、AI分野が対象となった。同社のAIは20年に公開されたばかりで、ノーベル賞の評価が従来の研究成果にとどまらず、最先端の科学技術にまで広がっている。
他の2氏は同社のジョン・ジャンパー氏(39)と米ワシントン大のデービッド・ベーカー教授(62)。
タンパク質は、材料のアミノ酸が連なったもので、正しく立体的に折り畳まれて初めて機能を発揮する。同社のAI「アルファフォールド2」は、この立体構造の予測を自動化し、働きの理解に大きな貢献をした。ほぼ全てのタンパク質を予測可能だという。
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