惑星防衛の実証、衝突効果確認へ ESA、探査機Hera打ち上げ

共同通信 2024年10月8日 11:13
 探査機Heraのイメージ(ESA提供)
 探査機Heraのイメージ(ESA提供)
 探査機Heraに搭載する赤外線カメラ(JAXA提供)
 探査機Heraに搭載する赤外線カメラ(JAXA提供)

 欧州宇宙機関(ESA)は7日夜、地球に衝突しそうな天体の軌道をずらして地球を守るプラネタリーディフェンス(惑星防衛)の技術実証で、探査機Hera(ヘラ)を米国から打ち上げた。日本が開発した赤外線カメラを搭載。米航空宇宙局(NASA)が2022年に史上初めて探査機を衝突させて軌道を変えた小惑星を観測し、効果を確認する。

 行き先は小惑星ディディモスと衛星ディモルフォスで、26年12月ごろに到着予定。一方が他方の周りを公転する二重小惑星の探査は初で、ディモルフォスは探査対象の天体では史上最も小さい。

 NASAは22年、地球から約1100万キロ離れた直径約160メートルのディモルフォスに探査機DART(ダート)を突入させた。直径約760~780メートルのディディモスの周りを約12時間で1周していたが、衝突後は周期が約32分短くなっていた。

 探査機ヘラは、本体が1・6メートルの立方体型。搭載する赤外線カメラは、小惑星りゅうぐうから砂や石を持ち帰った日本の探査機「はやぶさ2」に使ったカメラの後継機。

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