「ライフ2」展、5日開幕 熊本市現代美術館 表現者10組が出展
「ライフ2 すべては君の未来」展が5日、熊本市中央区の市現代美術館で開幕する。2020年の「ライフ 生きることは、表現すること」展の続編で、コロナ禍を経てなお予測不能な時代の中、喜びや希望を忘れず、未来に向かって制作を続ける表現者10組の絵画や写真など64点を紹介する。同館と熊日の主催。12月8日まで。
会場では、ロボット研究者の吉藤オリィさん(東京都)が孤独の解消を目指して開発した分身ロボットOriHime(オリヒメ)がお出迎え。外出困難な人でも遠隔でコミュニケーションを図ることができ、操作者は来場者と会話したり、ロボットの解説をしたりして美術館のスタッフとして働く。
写真家や文筆家として活動する、ろう者の齋藤陽道さん(41)=熊本市=は、星のように光るほこりを見つめる生後2カ月の次男畔[ほとり]さんを写した「星の情景」を出品。障害のある人、ない人、自然の風景、生き物を等しく切り取った写真集「感動」の収録作品も並ぶ。4日の内覧会で齋藤さんは「いろんな感動を集めることが生きる気持ちにつながると思う」と手話で話した。
写真家の石川真生さん(沖縄県)は、撮る側と撮られる側の境界を飛び越え、日米両国に翻弄[ほんろう]される沖縄の現実と、そこに生きる人々の自然な姿を写し出している。そのほかアール・ブリュット(生の芸術)の熊本在住のアーティスト4人が制作した絵画や、レインボー岡山さん(小国町)による虹をテーマにした参加型の作品なども展示される。(澤本麻里子)
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