選択的夫婦別姓、導入に「賛成」多数 熊日S編アンケート 割合は男女で差 

熊本日日新聞 2024年10月4日 19:19
選択的夫婦別姓、導入に「賛成」多数 熊日S編アンケート 割合は男女で差 

 27日の投開票が想定される衆院選を前に、夫婦が望めば結婚前の自分の姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」の導入の是非に注目が集まっている。熊本日日新聞が「SNSこちら編集局(S編)」の登録者を対象にアンケートしたところ、導入に賛成の人は7割に上った。導入された場合に別姓を選ぶと答えた人は既婚者を含めて2割だった。

 アンケートは9月19~23日に実施し、熊本県内を中心に10代~70代以上の966人が回答した。内訳は男性が347人、女性が610人。その他が9人。無作為抽出の世論調査とは性格が異なる。

 集計の結果、選択的夫婦別姓の導入に「賛成」が51%、「どちらかといえば賛成」が21%。「反対」は15%、「どちらかといえば反対」は13%だった。

 男女別で見ると、「どちらかといえば」を含め賛成は女性が82%、男性が53%で、女性の方が多かった。年齢別では、10~50代は7~8割が賛成だったが、60代は65%、70代以上は53%に減った。

選択的夫婦別姓、導入に「賛成」多数 熊日S編アンケート 割合は男女で差 

 賛成の理由(複数回答)は「運転免許証などの変更手続きが不要になる」が68%で最も多く、「自分の姓で築いてきたキャリアを継続できる」が62%、「同姓にしたい人にも不利益がない」が60%で続いた。

 反対の理由(同)は、多い順に「旧姓の通称使用の拡大で十分」が58%、「子どもの姓を決めるときに家族でもめる」が55%、「家族は同じ姓を名乗るのが自然」が44%だった。

 選択的夫婦別姓が導入された場合の対応では、使うつもりがない人が58%で最も多く、「使いたい」は22%、「分からない」が20%だった。

 既婚者は「同姓のまま」が69%を占め、「別姓にする」は15%。一方、未婚者は「別姓にしたい」が38%で、「同姓にしたい」の26%を上回った。事実婚の人は、60%が「制度が導入されたら婚姻届を出す」と答えた。

 自由記述には「仕事でも旧姓を使用している。元の名前=自分というアイデンティティーは今も抜けない」(30代女性、熊本市)「兄弟で違う姓になるなど夫婦だけの問題ではない」(50代女性、熊本市)といった意見があった。(丸山伸太郎、横川千夏)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本のニュース