水俣病慰霊 地域再生願い込めて「火のまつり」
水俣病で犠牲になった生命に対する祈りと地域再生への願いを込めた「火のまつり」が21日、水俣市の水俣病情報センターであり、市民ら約300人が手を合わせた。市民団体でつくる実行委員会主催。27回目。
海、山、里、患者遺族を象徴する四つの明かりと、折り鶴を祭壇に供えた後、袋小の児童らが「2001水俣ハイヤ」を踊り、魚やワカメなど海の生物を表現した振り付けを来場者とともに披露。太鼓や合唱の奉納もあった。
この日は雨が予想されたため、水俣湾埋め立て地の親水護岸から室内に会場を移して開催。周辺には、食用油の廃油を再利用したろうそく約200個が並んだ。
吉永理巳子実行委員長は「自然に生かされている感覚を大切にする必要がある。人とのもやい直しも自然とのもやい直しも続けていきたい」と話した。(伊藤恩希)
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