無農薬茶、かんきつ、「寒漬」… 水俣の食、世界に発信 スローフード国際イベント日本代表に天野さん、大澤さん
水俣市の茶農家の天野浩さん(49)と、かんきつ農家の大澤菜穂子さん(51)が、9月下旬にイタリアで開かれるスローフードの国際イベントに日本代表として出場する。2人は「水俣の魅力を世界に発信したい」と意気込んでいる。
国際イベントは、スローフード・インターナショナルが、世界の生産者の交流を目的に2年に1度開いている。2人は日本スローフード協会などの選考に応募し、代表25人に選ばれた。
天野さんは市内12ヘクタールで無農薬、無化学肥料の紅茶や緑茶を栽培。森と種と茶をテーマに「森のお茶会」「種の交換会」を開いている。大澤さんはかんきつの生産者グループ「からたち」のメンバーで、水俣病の教訓を踏まえ、無農薬の甘夏などを販売している。
26~30日にあるイベントで、天野さんは水俣・芦北地域の茶を試飲会でアピール。大澤さんはパネル討論に登壇し、取り組みを発表する。特産のダイコンを使った漬物「寒漬」を具にしたおにぎりも振る舞う。
8月下旬に水俣市役所であった出場報告会で、髙岡利治市長は「水俣から2人も日本代表に選ばれ、誇らしい」と激励。天野さんは「世界各国の人たちとつながりを深めたい」、大澤さんは「農業と観光を掛け合わせたツーリズムのヒントを得たい」と抱負を述べた。(久保田尚之)
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