特産かんきつのかき氷やソフトクリーム、かわいいプリンアイス… 夏だもん 涼スイーツいかが 水俣・芦北 

熊本日日新聞 2024年8月11日 19:05
あん・さんくの自家製シロップを使った特製かき氷。地元のフルーツを使ったぜいたくな一品だ=5日、津奈木町
あん・さんくの自家製シロップを使った特製かき氷。地元のフルーツを使ったぜいたくな一品だ=5日、津奈木町
モンブランフジヤが開発した「ずっこけプリンアイス」=2日、水俣市
モンブランフジヤが開発した「ずっこけプリンアイス」=2日、水俣市

 かわいらしいプリンアイスに、特産のかんきつを使ったかき氷やソフトクリーム-。水俣・芦北地域の菓子店や道の駅では、気温の上昇に合わせ、冷たいスイーツが売れている。猛暑が続く8月上旬、涼を求めて店を巡った。

 菓子店が多く「スイーツの街」として知られる水俣市。3兄弟で営む老舗菓子店モンブランフジヤに入ると、「ずっこけプリンアイス」(550円)が気になった。カップを手で温めて取り出すと、なんともかわいらしい姿。カラメルは少し苦味があり、プリンはあっさりした甘さ。ペロリとたいらげた。

 社長で三男の笹原和明さん(51)がプリンを凍らせる動画を見て開発を思い立った。昨年7月、豪雨被災地の福岡県うきは市にボランティアに行った際、仲間との会話で出た「ずっこけ」というフレーズが気に入り、商品名にしたという。「味はずっこけていないはず。自分の好きな硬さで食べてほしい」と次男の英輝さん(57)。プレーン、黒糖、かぼちゃ、お茶の4種類の味が楽しめる。

 津奈木町の洋菓子店あん・さんくの入り口には「氷」の旗が揺れていた。水俣・芦北のフルーツを使った「自家製シロップの特製かき氷」(500円)は、子どもたちに人気の商品だ。

 イチゴやキウイなど12種類から2種類を注文。「津奈木のみかん」は不知火や甘夏、晩柑の果肉が味わえるぜいたくな一品。芦北町の黒糖を使った「黒糖ブルーベリー」は、ほどよい甘さが口の中に広がる。同店の長友美波さん(36)は「どこで知ったのか、最近は外国人も来てくれます。3日連続で来店した台湾人の観光客もいました」と目を丸くする。

道の駅芦北でこぽんのデコポンソフトクリームとシャーベット=5日、芦北町
道の駅芦北でこぽんのデコポンソフトクリームとシャーベット=5日、芦北町

 かんきつ類の栽培が盛んな芦北町。道の駅芦北でこぽんの夏の定番が「デコポンソフトクリーム」(420円)だ。果汁をたっぷり使い、酸味も効いてすっきりした味わい。果肉入りのシャーベット(280円)との二刀流で味比べするのも良し。「暑さに比例して売り上げも伸びています」と宮本浩司店長(50)。

 暑さ吹き飛ぶ、ひんやりスイーツ。食べすぎにはご注意を。(久保田尚之)

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