涼しげな食品が人気に 猛暑の中元商戦、県内でピーク 「自分へのご褒美」需要も
熊本県内の商業施設で、中元商戦がピークを迎えた。厳しい暑さを乗り切ってもらおうと、涼感のある食品を贈り物に選ぶ人が多い。一方、自分へのご褒美として買い求める人も増えている。
ゆめタウン光の森(菊陽町)は「夏の贈り物」と銘打った特設売り場に、商品約500点を並べている。定番のビールやそうめんに加え、今年は県産メロンやデコポンゼリー、ミルクアイスの人気が高い。自分用に買い求める客も目立つといい、食品店長の髙津修さん(50)は「まずは自分用に購入して味を確かめた上で、贈る相手に合った商品を選ぼうという方が増えている」と言う。
イオン熊本(嘉島町)では、ビールとハム、スイカとメロンといった詰め合わせ商品が売れている。今年は単身赴任者や1人暮らしの人向けの需要を見込んで、商品の種類を1・5倍に増やした。贈り物ではなく自分用に買う客も1割ほどいるという。中心価格帯は4千円前後。
鶴屋百貨店(熊本市)では、能登半島地震の復興応援企画として設けた石川県の特産品コーナーが人気だ。夏らしい商品が売れており、中でも評判なのは高級ブドウ「ルビーロマン」を使ったゼリー。自分用にゼリーや高級ようかんを買い求める客もいる。
鶴屋に買い物に来ていた美里町の藤本一郎さん(76)は「毎年、息子の嫁の実家に贈っているが、あまり高額な物だと気を使わせてしまう。食卓で気軽に楽しめる商品を選びたい」と話した。(岩崎皓太)
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