敦賀原発審査、規制委不合格了承 意見公募実施、正式決定は秋以降
原子力規制委員会は28日の定例会合で、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)が原発の新規制基準に適合せず、審査不合格とする「審査書」の案を了承した。一般からの意見公募を実施し、秋以降に正式決定する。不合格は2012年の規制委発足後初となる。
新基準は、活断層の上に原子炉など重要施設の設置を禁止している。規制委の審査チームは7月、原子炉建屋から北約300メートルにある「K断層」が活断層で、建屋直下まで延びている可能性があり、基準に適合しないと結論付けた。
原電は規制委の結論を覆すため敷地内で新たな試掘溝を掘って再調査し、改めて審査を申請する意向を示している。
規制委の有識者調査団は13年、2号機直下の断層は活断層だとする報告書をまとめた。原電はこれに反論する形で15年に審査を申請したが、資料の不備や原電によるデータの無断書き換えなどを受け、審査が2度中断。昨年8月に資料を修正して補正申請した。
これまで規制委に審査申請があった原発27基のうち17基が合格している。
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