老朽道路橋、17%が修繕未着手 自治体管理の1万カ所

共同通信 2024年8月26日 18:52
 2012年12月、中央自動車道の笹子トンネル天井板崩落事故を受け、恵那山トンネルを緊急点検する作業員=長野県阿智村
 2012年12月、中央自動車道の笹子トンネル天井板崩落事故を受け、恵那山トンネルを緊急点検する作業員=長野県阿智村

 国土交通省は26日、老朽化が進む道路施設の点検結果を公表した。自治体が管理し、2014~18年度の点検で5年以内の修繕、撤去が必要と判定された道路橋約6万カ所のうち、17%の約1万カ所は期限となる23年度末時点で対策が未着手だった。12年に山梨県の中央自動車道笹子トンネルで天井板崩落事故が起き、道路施設の点検は定着したが、人手不足や財政難で修繕が追い付いていない。国交省は財政支援などで早期対策を促す。

 道路橋は車両を通すために川や谷などに架けられており、鉄道用などと区別される。修繕、撤去が必要な6万482カ所のうち、66%に当たる3万9688カ所は対策済み。17%は作業中で、残る17%、1万353カ所は手つかずだった。市区町村管理の4万668カ所に限ると、未着手が22%と遅れが目立った。

 自治体管理のトンネルは3131カ所が修繕、撤去が必要と判定され、対策済み82%、作業中13%で、未着手は5%、167カ所。このうち151カ所は市区町村の管理分だった。

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