ダボス会議、信頼性ピンチ 女性や人種嫌がらせと米紙報道

共同通信 2024年8月13日 16:22
 ダボス会議で話す世界経済フォーラムのシュワブ会長=1月、スイス東部ダボス(ゲッティ=共同)
 ダボス会議で話す世界経済フォーラムのシュワブ会長=1月、スイス東部ダボス(ゲッティ=共同)

 【ジュネーブ共同】世界から政財界のリーダーを集め地球規模の課題を話し合う「ダボス会議」の主催団体が、女性や黒人への嫌がらせ疑惑に揺れている。米紙が「多数の苦情申し立てに直面」と報道。会長は一線を退く意向で、足元の職場環境の悪化は「世界の状況改善」を掲げるダボス会議の信頼低下につながりかねない。

 団体はスイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)。各国の男女平等度をまとめた「男女格差報告」で格差解消も提言している。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、現役や元職員ら80人以上に取材。6月末、WEFの創設者シュワブ会長が意に沿わない人事部長を解雇したり、妊娠を申し出た女性職員に腹を立て要職から外したりしたと伝えた。

 女性職員がダボス会議で招待客をもてなすよう求められ、招待客や上司から性的嫌がらせを受けたケースなども詳報。黒人女性が同席する場で、白人の同僚が黒人差別を意味する言葉を公然と用いた例もあった。

 WEFは声明で「記事は重大な誤りや根拠のない推測を含んでいる」と否定している。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧