パレスチナ選手、夢諦めない ガザの子どもらへ思い寄せ

共同通信 2024年8月11日 17:31
 パリ五輪の陸上女子800メートルを走るライラ・マスリ=2日、パリ郊外(AP=共同)
 パリ五輪の陸上女子800メートルを走るライラ・マスリ=2日、パリ郊外(AP=共同)
 パリ五輪の柔道男子81キロ級に出場するファレス・バダウィ(左)=7月30日、パリ(ゲッティ=共同)
 パリ五輪の柔道男子81キロ級に出場するファレス・バダウィ(左)=7月30日、パリ(ゲッティ=共同)

 【パリ共同】パリ五輪に出場したパレスチナ代表8人のうち、6人はパレスチナ自治区の域外で生まれ育った。表彰台に立つ目標には届かなかったが、先祖から受け継いだ「不屈の精神」を世界に示し、夢を諦めないと誓った。イスラエルの攻撃で苦境が続く自治区ガザの子どもらに「困難を乗り越えてほしい」と思いを寄せた。

 陸上女子のライラ・マスリ(25)は米国で生まれた。両親はイスラエル占領地、ヨルダン川西岸ナブルスの出身。家庭でパレスチナの料理を食べ文化を教わった。イスラエル軍が検問所を設置してパレスチナ人の移動を規制している西岸の状況も聞かされた。

 22年に初めてナブルスを訪れた。親戚とすぐになじみ「ここは私の故郷だ」と感じた。

 選手村でさまざまな国の代表からパレスチナの参加を歓迎された。マスリはパレスチナの子どもに、こう呼びかける。「世界が味方してくれる。君たちには堂々と顔を上げていてほしい」

 柔道男子のファレス・バダウィ(28)はシリアの難民キャンプ生まれ。親戚は今もガザに住む。「私たち選手も屈しない」と訴えた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「スポーツ」記事一覧