体衰えても、旅行しやすい環境を 高齢者向け取り組み活発化
少子高齢化が進む中、加齢や病気で体が衰えた高齢者でも旅行しやすい環境を整える自治体の取り組みが活発化している。歩くのが難しかったり、食べ物をのみ込みづらかったりしても楽しめるよう対策。誰もが気兼ねなく旅行に出られる「ユニバーサルツーリズム」を掲げる政府も後押ししている。
観光庁によると、14年のデータを基に算出した1人当たりの年間国内宿泊旅行回数は、60代が平均で1・41回なのに対し、70代以上は1・00回に落ち込む。
長野県は18年から、山道でも使える「アウトドア車いす」といった器具を導入する観光施設に補助金を拠出。車いすのまま自然を体験できるモデルコースの企画をするなど高齢者も訪れやすい環境整備も進める。
兵庫県では昨年、全国初のユニバーサルツーリズム推進条例が施行された。車いす対応トイレの設置や、のみ込みやすいように調理した「刻み食」の提供などを支援する。担当者は大阪・関西万博も見据えた需要開拓を目指す。
観光庁は本年度中にも高齢者や障害者が旅行で必要とする情報の分析調査を始める。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
WHO、中国にデータ共有要請 コロナ起源巡り
共同通信 -
中国、コロナ初確認から5年 不満募る武漢、米中対立再燃も
共同通信 -
高齢化社会対応、日本は15位 1位スイス、国際チームが採点
共同通信 -
東海地方の50社が膵臓がん啓発 名古屋大発のバイオベンチャーと
共同通信 -
ALS治療薬トフェルセン承認 国内初の近視進行抑制薬も
共同通信 -
手洗い、マスク、換気が重要 年末年始の感染対策
共同通信 -
認知症への偏見を点数化、長寿研 質問26項目を5段階で算出
共同通信 -
インフル猛威「警報」水準超え 全都道府県で報告増加、厚労省
共同通信 -
介護職員の高齢者虐待最多 23年度、初の千件超え
共同通信 -
手術ミスで執刀医を在宅起訴 業務上過失傷害罪、赤穂市民病院
共同通信