百貨店や映画館、にぎわう街の玄関口 通町筋【写真で振り返る市電100年➀】

熊本日日新聞 2024年8月1日 20:41
1957年ごろの通町筋電停一帯。停車している左の車両は「130型」。戦後導入した車両で、片側に三つの昇降口があった。運転士1人、車掌2人が乗務していたという=熊本市手取本町
1957年ごろの通町筋電停一帯。停車している左の車両は「130型」。戦後導入した車両で、片側に三つの昇降口があった。運転士1人、車掌2人が乗務していたという=熊本市手取本町

 上通と下通、両アーケード入り口に面した熊本市のメインストリート通町筋。熊本城を望み、鶴屋百貨店、HAB@(ハブアット)熊本、ホテル日航熊本が並ぶ街の玄関口だ。

 熊本市交通局によると、通町筋電停の1日の推計利用者数は6千人超。35ある電停のうち、熊本駅前に次いで多い。開業時からある電停の一つで、当初の名称は手取本町。1950年に今の呼び名となった。

 写真は、57年に撮影された1枚。右中央に映画館「新世界」(現HAB@)があり、その奥に立つ鶴屋百貨店は52年創業。熊本城の大小天守が再建されたのは60年で、この頃までは電停からお城を見上げることはできなかった。(九重陽平)

     ◇

 8月1日に開業100年を迎えた熊本市電。電停の変遷や、廃止された路線、〝70歳〟を超えて今なお走る車両など、1世紀を写真で振り返る。

 連載は「熊本市電三十年史」「熊本市営交通60年のあゆみ」(いずれも熊本市交通局刊)、「熊本市電70年」(細井敏幸著)「熊本市電が走る街今昔」(中村弘之著)などを参考にしています。

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