ワルシャワ蜂起から80年 独大統領「許し請う」

共同通信 2024年8月1日 09:47
 7月31日、ワルシャワ蜂起開始から80年の式典に出席するドイツのシュタインマイヤー大統領(左)=ポーランド・ワルシャワ(ロイター=共同)
 7月31日、ワルシャワ蜂起開始から80年の式典に出席するドイツのシュタインマイヤー大統領(左)=ポーランド・ワルシャワ(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】第2次大戦末期の1944年、ポーランド・ワルシャワで抵抗組織や市民がナチス・ドイツの占領に対抗した「ワルシャワ蜂起」開始から8月1日で80年となるのを前に、犠牲者追悼の式典が7月31日、ワルシャワで開かれた。ドイツのシュタインマイヤー大統領が出席し「許しを請う」と述べ、「二度とあってはならない」と誓った。

 蜂起はドイツ軍によって60日余りで鎮圧された。市民ら約20万人が犠牲となり、報復として市の大半が破壊された。

 ドイツ大統領の追悼式典への出席は1994年以来。シュタインマイヤー氏は、蜂起に参加した生存者らを前に「私たちドイツ人は隣国にもたらした計り知れない苦しみを決して忘れてはならない」と述べた。

 ワルシャワ蜂起博物館によると、残る生存者は約400人。ワルシャワでは記憶を後世に伝える取り組みが盛んに行われているという。

 蜂起は44年8月1日午後5時に始まり、貧弱な武器でドイツ軍に立ち向かった。鎮圧後、ドイツは市民ら約50万人を追放し、アウシュビッツ強制収容所などに送った。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧