福島第1、デブリ採取装置を検査 規制委、合格なら事故後初着手へ
原子力規制委員会は31日、東京電力福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)を試験的に採取する伸縮パイプ式装置の使用前検査を始めた。合格すれば、事故後初となるデブリ採取に着手する準備が整う。東電は8~10月の採取開始を目指している。
計画では、原子炉格納容器の貫通部から最長約22mに伸びるパイプを差し込み、先端に取り付けた爪形の器具で3グラム以下のデブリをつかむ。25日にパイプ式装置を格納容器に接続する作業を完了し、関連設備の設置も30日までに終えた。
検査は放射性物質が漏れないことなどを確認する。1日程度で終わる予定だが、正式に合格するまでには通常で1カ月程度かかるという。
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