物価高、店や生産者だってつらいよ 何とか安く…でも、もう限界 「価格転嫁も認めて」<九州4紙合同企画「物価高vs九州」>
物価高で苦しいのは消費者だけではない。店や生産者の側も、仕入れ値や光熱費が上がる中で少しでも安く商品やサービスを提供できないか頭を悩ませる。ただ「個々の努力ではもう限界だ」との声も上がる。
熊本県合志市の大型ショッピングセンター近くに位置する居酒屋「馬[ば]かやろう」は開店9年目。新型コロナ禍を生き延び、客足が戻ってきた中で物価高の直撃を受けた。オーナーの栗秋賢和さん(40)は「店をやめようかと考えることもあるが、常連さんに支えられて何とか頑張れている」と話す。
野菜に肉に魚。オレンジジュースなどの飲料も含めて仕入れ値はどんどん上がっている。看板メニューの食材の馬肉や油は開店当時の2倍以上だ。それでも提供価格は据え置いている。
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