熊本県内、新型コロナが7週連続で増加 5類移行後で最多更新 対策呼びかけ「夏休みさらに拡大も」
熊本県が25日に発表した15~21日の感染症情報によると、新型コロナウイルスの感染者は2143人で、昨年5月に感染症法上の位置付けが5類へ移行して以降、最多を更新した。増加は7週連続。流行の「第11波」の影響とみられる。県は「夏休みで人の動きが増え、さらに拡大する恐れもある」として、適切なマスクの着用などの対策を呼びかける。
県内79の定点医療機関から報告された感染者数は前週比1・03倍で、1定点当たり27・13人。特に多い地域は、有明保健所管内が定点当たり51・0人、人吉保健所39・2人、水俣保健所37・33人。乳幼児から高齢者まで幅広い年代で感染が拡大している。
県健康危機管理課によるとクラスター(感染者集団)の集計はしていないが、10人以上の感染報告は7月に入って高齢者施設で20件、医療機関で5件あった。「警戒と対策が必要な状況」として、手洗いや手指消毒、定期的な換気、バスや電車など人混みでのマスクの着用などを呼びかけている。
新型コロナ以外での全数報告分は、結核と梅毒が各3人、レジオネラ症が1人だった。(堀江利雅)
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