総務省、偽情報対策で意見公募 透明性課題に、表現の自由侵害も

共同通信 2024年7月25日 17:03
 総務省の看板=16日、東京・霞が関
 総務省の看板=16日、東京・霞が関

 総務省は25日までに、有識者会議がまとめたインターネットで拡散する偽情報への対策案について、一般から意見を広く募るパブリックコメントを始めた。ジャーナリスト池上彰さんら著名人に成り済ました詐欺広告による被害急増などを受け、対策案には実効性がある規制を新たに導入する狙いがある。

 一方で過度な規制は表現の自由の侵害につながりかねず、行政の恣意的な運用を避けるため、新制度の透明性をどう確保するかも大きな課題だ。

 偽情報の対策案は、総務省の有識者会議が16日にまとめた。郵送やメール、政府の専用ページで8月20日まで意見を受け付ける。

 能登半島地震で偽の救助要請が拡散して救助活動に支障が出たことや、著名人らに成り済ました投資詐欺の被害拡大などを背景に、主にSNS事業者に責任を課す内容。

 有識者会議は、対応すべき偽情報について「検証可能な誤りが含まれている」などの要件を明示。虚偽広告のような「違法情報」と、違法ではないが社会的影響の大きい「有害情報」などに分類し、事業者に違法情報の削除対応を義務付けた。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧