尼崎脱線車両保存施設、非公開に 遺族にJR西伝達、25年完成へ

共同通信 2024年7月23日 17:38
 事故車両の保存施設(イメージ)
 事故車両の保存施設(イメージ)

 乗客ら107人が亡くなった2005年のJR尼崎脱線事故の事故車両保存施設について、一般向けには非公開とする方針をJR西日本が遺族らに伝えたことが23日、関係者への取材で分かった。25年12月ごろに完成予定で、一般公開を巡り遺族の賛否が割れており、検討を続けていた。追悼施設として遺族や被害者らに対応するとともに、社員が事故を学ぶ施設と位置付ける。

 保存施設は大阪府吹田市のJR西社員研修センター敷地内に建設中。JR西は遺族らへの説明文書で、遺族や被害者については要望に応じ施設を案内するとした上で「社外の方々には原則として非公開とする」と明記した。

 一般公開しない方針に関し、妻を亡くした兵庫県三田市の平野耕一さん(60)は取材に「JR西社員の心に響くものであればいい。見せ物にしてもらいたくないという遺族の気持ちは痛いほど分かる」と理解を示した。

 施設は7両編成だった事故車両のうち、復元が困難な1~4両目は部品ごとに整理して棚に保存する。原形をとどめる5~7両目は連結された元の状態のまま配置する。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「社会」記事一覧