芥川賞に朝比奈さんと松永さん 直木賞は一穂ミチさん

共同通信 2024年7月17日 21:22
 受賞作を手に写真に納まる(左から)直木賞に決まった一穂ミチさん、芥川賞に決まった松永K三蔵さん、朝比奈秋さん=17日午後、東京都内のホテル
 受賞作を手に写真に納まる(左から)直木賞に決まった一穂ミチさん、芥川賞に決まった松永K三蔵さん、朝比奈秋さん=17日午後、東京都内のホテル
 記者会見場に芥川賞の受賞作名を掲示する担当者=17日午後、東京都内のホテル
 記者会見場に芥川賞の受賞作名を掲示する担当者=17日午後、東京都内のホテル

 第171回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は、医師でもある朝比奈秋さん(43)の「サンショウウオの四十九日」(「新潮」5月号)と、松永K三蔵さん(44)の「バリ山行」(「群像」3月号)に、直木賞は一穂ミチさん(46)の「ツミデミック」(光文社)に決まった。

 朝比奈さんは1981年京都府生まれ。受賞作は、結合双生児として生まれ、体を共有する姉妹の物語。2人の日常から人間とは何かを問う。

 松永さんは80年水戸市生まれ。受賞作は、勤務先の行く末に不安を覚える会社員が、危険を伴う山登りを通じて自身を見つめ直す物語。

 記者会見で朝比奈さんは「受賞は大変な光栄」、松永さんは「純文学になじみのない方でも読みやすいものを目指した」と述べた。

 一穂さんは78年生まれ、大阪市出身。受賞作は、コロナ禍で人生が一変した人たちの欲望や後ろめたさを描いた短編集。一穂さんは「高齢の母の冥土の土産に間に合ったという安堵感でいっぱい」と笑顔を見せた。

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