幕府主導の一斉摘発 長期の収監 重い負担に <細川キリシタン群像/稲葉継陽⑲>

熊本日日新聞 2024年7月17日 06:05
熊本藩奉行所の日報、寛文9(1669)年4月9日の記録。「御城之籠」に拘禁されている「切支丹類門」の「下女しま」が「新籠」に移されて女子を出産し、「母子共ニ息災」になったので、今日「本籠」に戻した、とある(公益財団法人永青文庫所蔵)

 島原・天草一揆(1637~38年)の後、熊本藩細川家にとって禁教上の最大の事件となったのは、寛文8(1668)年の豊後国(現大分県)の熊本藩領におけるキリシタンの一斉摘発・投獄であった。  九州における禁教体制を幕府-長崎奉行-諸藩の上...

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