島原・天草一揆 武器行使から平和契約へ <細川キリシタン群像/稲葉継陽⑱>

熊本日日新聞 2024年6月19日 06:05
寛永15(1638)年4月3日付の忠利書状控え。元江戸町奉行の友人に対して、「百姓の武具」を没収してしまいたいと吐露し(矢印)、次条では「転びと立ち返りを繰り返すキリシタンを何を証拠に取り締まればいいものか」との本音を漏らしている(公益財団法人永青文庫所蔵)

 島原・天草一揆が歴史に残したものは、以後19世紀半ばまでの200年以上にわたって、百姓と武士とが殺し合う内戦が一度たりとも起きなかったという事実そのものに集約されている。  一揆鎮圧の1カ月余り後、細川忠利は江戸町奉行を7年務めた友人に...

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