県内、14日午後にかけても大雨警戒　線状降水帯の恐れ続く

熊本日日新聞 2024年7月14日 12:24
雨の中、水しぶきを上げて走る車＝14日11時半ごろ、熊本市中央区
雨の中、水しぶきを上げて走る車＝14日11時半ごろ、熊本市中央区

　熊本県内は14日午前、対馬海峡に停滞する梅雨前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、県南部を中心に激しい雨となった。熊本地方気象台は午後にかけて線状降水帯が発生する恐れがあるとして、土砂災害や浸水、河川の氾濫に警戒を呼びかけている。

　14日午前11時までの12時間雨量は水俣市で92・0ミリ、球磨村85・0ミリ、山江村68・5ミリなど。午前11時の時点で熊本、阿蘇、天草各市が全域に高齢者等避難情報を出し、避難所を開設した。

　JR九州によると、九州新幹線の熊本－鹿児島中央間や、三角線の宇土－三角間で運転を見合わせた。

　気象台によると、14日午後は夕方にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る恐れがある。15日正午までに予想される24時間雨量は多いところで熊本、阿蘇、天草・芦北地方180ミリ、球磨地方120ミリ。線状降水帯が発生した場合はさらに雨量が増え、災害の危険性が急激に高まる可能性がある。（堀江利雅）

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