中国版「ゆとり教育」で塾9割減 「闇補講」に流れる受験生

共同通信 2024年7月13日 16:44

 【北京共同】中国が少子化対策の一環として宿題と塾通いの両方を減らす中国版「ゆとり教育」を発表してから3年となった。政策の影響で公認の学習塾の9割超が消失する一方、受験生らが無許可の家庭教師や塾による「闇補講」に流れる現象が新たな社会問題となっている。学歴重視の風潮は変わらず、家庭の教育負担は依然として大きい。

 中国では近年、子どもを塾や習い事に通わせるための教育費用が高騰し家計を圧迫。少子化の要因の一つと指摘されてきた。政府は2021年7月に小中学生の宿題や塾通いを減らす政策を発表、負担軽減を図った。代わりに家事やスポーツを奨励し、既存の学習塾は非営利組織とした。

 中国の教育業界に関する報告によると、政策導入前に12万4千あった学習塾など校外教育機関は今年4月までに96%減った。一方で廃業に追い込まれた塾の講師らが「家政婦」などと身分を偽って補習をするケースが後を絶たない。

 政府は学外教育機関の無許可営業取り締まりを強化。北京市当局は4月、闇補講の関係者の個人情報や拠点の住所をさらした。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧