【独自】TSMC熊本工場、25年春に600人超を新卒採用へ 24年春実績の2倍以上 子会社JASMが計画
半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場を運営する子会社JASM(菊陽町)が2025年春、600人超の新卒採用を計画していることが4日、分かった。今春の入社実績の2倍以上で、大幅に増やす。
TSMCは、今年2月に開所した菊陽町の第1工場と、隣接する第2工場で計約3400人以上の雇用を見込む。第1工場は10~12月の量産開始を、第2工場も今年後半の建屋建設開始を予定していることから、採用を強化する。
採用計画の内訳の一部も判明し、高卒は100人以上。ほかは大学院・大卒、高専卒などとみられる。JASMによると、複数の職種があり、大卒者のエンジニアの初任給は月額最大28万円、高卒者は19万円。現在、新卒者の採用活動を続けている。
JASMにはこれまで、23年春に1期生の新卒者125人が入り、今春は256人が入社した。大学院や大卒、高専卒、高卒などを幅広く採用しており、半数ほどは修士号を持つという。JASMは「新卒採用を継続的に拡大している」としている。
菊陽町の第1工場では、回路線幅12~28ナノメートル(ナノは10億分1)の演算用ロジック半導体を、第2工場では、国内最先端となる回路線幅6~7ナノメートルの半導体を生産する予定。(山本文子、立石真一)
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