【独自】TSMC熊本工場、25年春に600人超を新卒採用へ 24年春実績の2倍以上 子会社JASMが計画

熊本日日新聞 2024年7月4日 23:00
菊陽町に開所したTSMCの熊本第1工場=4月、菊陽町
菊陽町に開所したTSMCの熊本第1工場=4月、菊陽町

 半導体受託製造最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場を運営する子会社JASM(菊陽町)が2025年春、600人超の新卒採用を計画していることが4日、分かった。今春の入社実績の2倍以上で、大幅に増やす。

 TSMCは、今年2月に開所した菊陽町の第1工場と、隣接する第2工場で計約3400人以上の雇用を見込む。第1工場は10~12月の量産開始を、第2工場も今年後半の建屋建設開始を予定していることから、採用を強化する。

 採用計画の内訳の一部も判明し、高卒は100人以上。ほかは大学院・大卒、高専卒などとみられる。JASMによると、複数の職種があり、大卒者のエンジニアの初任給は月額最大28万円、高卒者は19万円。現在、新卒者の採用活動を続けている。

 JASMにはこれまで、23年春に1期生の新卒者125人が入り、今春は256人が入社した。大学院や大卒、高専卒、高卒などを幅広く採用しており、半数ほどは修士号を持つという。JASMは「新卒採用を継続的に拡大している」としている。

 菊陽町の第1工場では、回路線幅12~28ナノメートル(ナノは10億分1)の演算用ロジック半導体を、第2工場では、国内最先端となる回路線幅6~7ナノメートルの半導体を生産する予定。(山本文子、立石真一)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本の経済ニュース