23年認知症不明者は1万9千人 11年連続で最多更新、警察庁
![認知症行方不明者の推移](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024070401000511.-.-.CI0003.jpg)
認知症やその疑いがあり、2023年に全国の警察に届け出があった行方不明者が1万9039人に上ったことが4日、警察庁のまとめで分かった。前年から330人増え、12年の統計開始以来、11年連続での最多更新となった。
行方不明者全体の人数は9万144人。コロナ禍の20年は過去最少の7万7022人だったが、3年連続の増加となった。
認知症の行方不明者数は12年の9607人から増え続け、近年は2倍に迫る状況で推移。高齢化の進行を背景に今後も増えるとみられる。一部自治体が高齢者に配布している衛星利用測位システム(GPS)や、ドローンによる捜索が早期発見につながったケースがあり、警察庁は関係機関と連携し、取り組みを推進するとしている。
都道府県別では、兵庫県が2094人と最多で、大阪府が2016人、埼玉県が1912人と続いた。男女比は、男性が55・7%、女性は44・3%。23年以前に届け出られた人も含めると、1万8221人が生存した状態で見つかり、うち1万7988人は届け出から3日以内だった。
RECOMMEND
あなたにおすすめNEWS LIST
全国のニュース 「医療」記事一覧-
後発薬企業に業界再編を要請 厚労相、供給不安「異常事態」
共同通信 -
認知症の早期発見へ体制整備 厚労省、1万人対象の実証研究
共同通信 -
細胞投与方法の変更承認 再生医療後に一時視力障害
共同通信 -
函館の男性ダニ媒介脳炎 国内7例目
共同通信 -
米、アルツハイマー薬を承認 「ドナネマブ」、日本で申請中
共同通信 -
感染症の行動計画を閣議決定 約10年ぶり抜本改定
共同通信 -
感染症対応の政府行動計画を閣議決定
共同通信 -
前理事長が異なる事実を周知 移植ネット第三者委が報告書
共同通信 -
腎臓の機能回復せず、関連死も 「紅こうじ」障害で学会報告
共同通信 -
がんゲノム検査、負担軽減を検討 厚労省、5年で7万6千件超
共同通信