新千円札の顔・北里柴三郎の地元、熊本にも新紙幣お目見え 早速入手の県民も 日銀支店、県内金融機関へ250億円分引き渡し
2004年以来、約20年ぶりとなる新しい紙幣の発行が3日、熊本県内でも始まった。千円札は、小国町出身の細菌学者・北里柴三郎が顔となる。熊本市中央区の日銀熊本支店は、県内の金融機関に新紙幣を引き渡した。銀行は、新紙幣の両替や引き出しを早速始めた。
新紙幣は、肖像の3D画像が回転するように見える最先端の偽造防止技術を採用。額面の文字を大きくするなど、分かりやすさも重視した。
日銀熊本支店では午前8時ごろから、約250億円分の新紙幣を県内の金融機関に引き渡した。金融機関の担当者は受取金額を確認した後、各店舗に向かう輸送車両に台車を使って運び入れた。
田原謙一郎支店長は「日常使いの多い千円札が熊本出身の北里氏であることは光栄だ。地元の小国町の観光関連産業に良い影響があれば」と期待した。
日銀熊本支店にほど近い肥後銀行本店には午前9時の開店直後から、新紙幣を心待ちにした十数人の客が訪れ、行員は新紙幣の両替や引き出しに追われた。肥後銀は5日までの3日間、窓口での両替と引き出しに関する手数料を無料にしている。新紙幣を手にした人たちはうれしそうに、デザインなどを確かめていた。
日銀熊本支店は金融機関の求めに応じて、新旧の紙幣を引き渡すことにしており、新紙幣は徐々に浸透していくとみられる。旧紙幣も引き続き使用できる。(田代智也)
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