NY円、160円台後半 半年で20円安、収束見えず

共同通信 2024年6月29日 07:54
 米ドルと日本円の紙幣(ロイター=共同)
 米ドルと日本円の紙幣(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】28日のニューヨーク外国為替市場の円相場は午後5時現在、前日比12銭円安ドル高の1ドル=160円84~94銭を付けた。米長期金利が上昇し、日米金利差を意識した円売りドル買いが優勢だった。円はドルに対し、年明け以降の半年間で20円近く下落しており、歴史的な円安圏で推移する。日米の金利差が開いた状態が続いているため、円安の収束は当面、見通せない状況となっている。

 欧米外国為替市場の円相場は対ユーロでも下落し、一時1ユーロ=172円44銭と、1999年の単一通貨ユーロ導入以降の最安値を更新した。午後5時現在は1ユーロ=1・0708~18ドル、172円32~42銭。

 根強いインフレを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は高水準の政策金利を維持する。市場では足元の物価状況をにらみつつ、利下げの開始時期を探る展開が続く。一方、日銀は金融緩和政策からの正常化を慎重に進めており、日米の金利差は当面縮まらないとの見方が広がっている。

 日本政府・日銀は過度な円安ドル高に歯止めをかけようと、4、5月に為替介入に踏み切ったものの、円安基調を反転させるには至っていない。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「経済」記事一覧