新型コロナ治療薬、処方率低下 4月以降の負担増が影響か

共同通信 2024年6月14日 15:03
 塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」(同社提供)
 塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症の飲み薬「ゾコーバ」(同社提供)

 新型コロナウイルスに感染して飲み薬を処方してもらう人の割合が4月以降、10%程度に低下したことが、医療従事者向けサイトを運営する「エムスリー」の調査で14日、分かった。治療薬代に対する公費支援が終了し、比較的高額な支払いに処方を見送る人が増えたとみられる。

 国内の飲み薬は現在、塩野義製薬の「ゾコーバ」、MSDの「ラゲブリオ」、米ファイザーの「パキロビッド」の3種類。エムスリーが診療情報データベース「JAMDAS」を基に調べた。

 治療薬3種類合計の処方率は、今年3月は15・0%だったが、4月に10・5%、5月は10・6%と低下している。

 コロナ治療薬の自己負担は3月末まで最大9千円だった。公的支援が終わったことで、ゾコーバの場合、3割負担だと1万5千円程度の支払いが求められるようになった。

 ラゲブリオとパキロビッドの負担額は3万円近くとさらに高額だ。3月に45・0%のシェアだったゾコーバは5月は60・8%と伸びており、相対的に安いゾコーバの処方を希望する患者の割合が増えたようだ。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「医療」記事一覧