石綿健康被害「今後増加」が4割 阪神大震災30年調査で医師ら
来年1月で発生から30年となる阪神大震災で、がれき処理などの際に飛散したアスベスト(石綿)の健康被害が後に判明した問題について、兵庫県保険医協会が県内の医療関係者にアンケートした結果、約4割が「被害者が今後増加する」と考えていることが分かった。協会が12日、記者会見で明らかにした。
吸引した石綿の体内潜伏期間は平均40年とされ近年発症する恐れがあるが、アンケートでは半数超が被害を「知らない」と答えた。協会は国や自治体による被害把握や情報発信が不十分だとして実態調査を求めている。
協会は開業医や勤務医ら約7700人で構成され、アンケートには306人が回答した。
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