捜査書類廃棄促す文書、鹿児島 「再審で組織にプラスない」
鹿児島県警は11日、速やかな捜査書類の廃棄を促す内部文書を作成していたと明らかにした。県警によると「再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管していた捜査書類やその写しが組織的にプラスになることはありません」との記載がある。再審請求では、検察側が新たに開示した証拠が無罪立証の決め手につながったケースもある。組織の“利益”を優先し、公文書廃棄を奨励するかのような内容に、専門家は「無罪の主張が難しくなる」と批判している。
県警によると、文書は「刑事企画課だより」という名称で公文書に当たる。「保管の必要性を適宜判断し、保管の理由が説明できず、不要と判断されるものは速やかに廃棄しましょう」などの文言もある。昨年10月2日付で捜査活動に従事する警察官を対象に本部の課や署にメールで送った。
県警内で「誤解を招くような曖昧な表現がある」として疑問視され、翌11月、「国賠請求や再審請求が提起された場合には、その対応に必要なものは引き続き廃棄せずに保管管理する必要があります」といった内容に改めたものを配布した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「社会」記事一覧-
東京女子医大、学長が辞任 医学部長が代行に
共同通信 -
配備端末の故障、原因は高温管理 学校側体制に課題、徳島
共同通信 -
ダンベルで殴られ82歳母が死亡 名古屋、57歳娘逮捕
共同通信 -
自民松下氏、海外警察へ流出否定 中国籍の元幹部が一時秘書
共同通信 -
被災の白米千枚田で稲刈り、輪島 黄金色の穂たわわ
共同通信 -
陸自無人機が訓練中墜落、北海道 7月、士幌町の演習場外に
共同通信 -
北海道地震6年で追悼式 遺族「災害、忘れない」
共同通信 -
登記所地図の整備本格化、法務省 災害時の境界特定に有用
共同通信 -
害虫駆除、全国で建物火災相次ぐ 専門家「業者に任せて」
共同通信 -
乳児の口にお尻ふき詰める、奈良 殺人未遂疑い、28歳父逮捕
共同通信