被災の遺構や記録を展示へ 熊本・八代市、道の駅坂本の再整備基本計画を公表
熊本県八代市は10日、2020年7月の豪雨で被災した道の駅坂本の再整備基本計画を公表した。災害記録の展示室を設け、敷地内に被災遺構を展示して復興の歩みを伝承する。
新施設は、旧施設より428平方メートル狭い894平方メートル。旧施設のレストランと、同じ敷地内にあった「食処さかもと鮎[あゆ]やな」を施設内に統合する。
市は同日、市議会豪雨特別委員会で再整備基本計画を説明。一帯の治水対策を「輪中堤のみ」から「一部宅地かさ上げ」に国が変更したため、国道219号と道の駅はともにかさ上げされ、「同じ高さになる」とした。
豪雨では、市が管理する物産館、県が管理する屋外トイレなど計4施設が浸水。市は昨年、27年7月開業を目指して現地で再建する方針を示していた。
特別委では、25年12月完成予定の新たな坂本支所などの完成イメージ図も公表。実施設計に基づくイメージ公表は初めてで、近く住民に説明する。(河内正一郎)
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