研究成果と熊本愛がアイスに 乳酸菌+豆乳+ブルーベリー 東海大農学部や農家など共同開発
東海大農学部(益城町)や農家など5者が共同で、乳酸菌入りのヨーグルトアイスクリーム「SOYOGU」を開発した。熊本県産の豆乳や牛乳、ブルーベリーを使用。大学の研究成果を生かし、健康増進にもつながるとアピールする。
地域農業の活性化を狙い、東海大発のベンチャー企業「プロバイオ」(西原村)、広瀬ブルーベリー園(西原村)、大豆製品の田代食品(西原村)、アイスクリーム店「ついんスター」(菊池市)が力を合わせた。農林水産省の助成を受け、2年間研究と開発を進めた。
同大が研究を進めるコメ由来の乳酸菌「ソイペディオ菌」を使い、県産大豆100%の豆乳を発酵させてヨーグルトを作った。アイス1個に200億個の乳酸菌を含む。ほのかな豆乳の風味に、ブルーベリーの甘酸っぱさがよく合う。商品名は、阿蘇の雄大な大地にそよぐ風から取った。
東海大大学院生物科学研究科博士課程3年の中島勇貴さん(26)は「このヨーグルトには抗炎症作用があることを確認できた。関係する5者は熊本地震で被災している。復興の足掛かりになるよう、県産にこだわった商品の種類を増やしたい」と話している。
アイスは1個(90ミリリットル)500円で、ついんスター、道の駅旭志(菊池市)、あそ望の郷くぎの(南阿蘇村)で販売している。(志賀茉里耶)
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