前立腺がん治験開始へ、大阪大 国内製造可能な放射性同位体で
世界的に患者が増加する前立腺がんのうち、特に治療が難しいタイプについて、放射性同位体の一種を用いた臨床試験(治験)を始めると大阪大などのチームが27日、発表した。使用する放射性同位体は国内製造が可能で、チームは日本発の治療法として世界に広がることを期待している。
チームは前立腺がんの細胞表面にある膜タンパク質に狙いを定めた薬剤を開発。薬剤にアスタチンという放射性同位体を結びつけて投与すると、薬剤ががん細胞にくっつき、アスタチンから出たエネルギーの高い放射線ががん細胞を攻撃する。マウスの実験ではがんが小さくなり、大きな副作用がないことも確認できた。
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