「能登の塩バウムクーヘン」販売 被災地復興への寄付も 熊本市の洋菓子店「食べて応援を」
熊本市中央区の洋菓子店「乳菓子屋」は能登半島地震の被災地を応援しようと、石川県珠洲市産のにがり入りの塩を使ったバウムクーヘンを販売している。熊本地震で他県の人から支援してもらった日々を振り返り、店代表の佐藤憲史郎さん(46)は「被災地に行くのは難しいが、これからもできることを続けたい」と話す。
店では地震発生直後から支援方法を考え始め、3月から「能登の塩バウムクーヘン」作りに向けて動き出した。熊本地震の際、店を訪れたことがない県外の人が、商品をたくさん購入してくれた経験から恩返しに何かしたいと思ったという。自前の菓子を送ることも検討したが、地元食材を使った新たな商品を作ることにした。
地元産の米粉や果物は、常に一定量を確保することが難しかったため、塩を選んだ。熊本地震後に販売を始めたバウムクーヘンをアレンジ。しっとりとしたやわらかい生地に、塩の味が甘さを引き立たせている。
1個1280円で、千個限定販売。一つにつき300円寄付する。「食べて応援するのは、気負わず手軽にできる。ぜひ被災地を勇気づけたい人に買ってほしい」。佐藤さんはスタッフと一緒に、バウムクーヘンの穴から能登半島の明るい未来を見つめている。(上野史央里)
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