熊本城・備前堀の発掘調査について解説 天守閣1階で10月末まで

熊本日日新聞 2024年4月26日 19:30
熊本城備前堀の発掘調査を紹介する速報展=26日、熊本市中央区
熊本城備前堀の発掘調査を紹介する速報展=26日、熊本市中央区

 熊本城備前堀の発掘調査速報展が26日、熊本市中央区の熊本城天守閣1階で始まった。地盤の状況によって異なる石垣の築造方法や、白川旧流路の痕跡を解説したパネルなどが並ぶ。10月末まで。

 備前堀は城の南西側の行幸[みゆき]坂沿いに位置する熊本城で唯一現存する水堀で、南北140メートル、東西30メートル。熊本地震により一部崩落した石垣の復旧に向け、熊本市が堀の水を抜いて発掘、1988年の浚渫[しゅんせつ]調査で見つかった備前堀東側の石垣基底部の「根石」4カ所を再度詳細に調べた。

 今回の調査に関する展示は、根石周辺の石の組み方や白川旧流路を示す絵図のパネル9点。堀の南側は土に直接根石を置いていたのに対し、北側は石垣を安定させるため根石の周囲に丸い石を敷き詰めていた様子を写真付きで解説した。また、88年の調査で備前堀から出土した、熊本城を使用していた旧陸軍の銃剣2点と対戦車ロケットランチャー「噴進砲[ふんしんほう]」を初めて展示した。

 熊本城調査研究センターは会期中の5月3日午後1時半から、市民会館シアーズホーム夢ホール大会議室で一般向けの熊本城復旧事業報告会を開く。参加無料。先着250人まで。(山本遼)

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