「伝説の教師」の思い出ずっと 教え子らが最後の同窓会 熊本・太田郷小 恩師の思い出語り合う
「伝説の教師」と評された故徳永康起さん(1979年、66歳で没)の熊本県八代市の太田郷小での教え子でつくる「ごぼく会」が15日、同小で最後の同窓会を開き、恩師との思い出を語り合った。
同窓会には各地から11人が参加した。55年3月の卒業時に植えた記念樹の前で記念撮影した後、教室で当時の写真や文集などをまとめたスライドを映写。徳永さんが受け持ちとなった小学校5年生(53年4月)からの年月を振り返った。成人後に徳永さん宅を訪ねた時の写真なども見ながら、「あの時は…」と思い出話が尽きなかった。
ごぼく会事務局の植山洋一さん(81)=益城町=は「偉大な先生の足跡を伝え広めることが私たちの恩返しだったと思う。日記や通信簿に書かれた言葉が忘れられない」と懐かしんだ。
徳永さんは12年、芦北町生まれ。教職につき47年に校長となったが、「子どもに直接関わりたい」と降格を願い出て、太田郷小などで教壇に立ち続けた。「苦海浄土」などで知られる作家、石牟礼道子さんの代用教員時代の恩師でもある。
ごぼく会との交流をまとめた文集などで全国に知られ、2021年には評伝「人を育てる道 伝説の教師徳永康起の生き方」が出版されるなど「超凡破格の教育者」として慕われている。(陣立昌之)
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