歴代の熊日キャップが振り返る〝史上最長〟の熊本県政【蒲島県政4期の軌跡㊦】
熊本県知事として最長となる4期にわたった蒲島郁夫氏の県政運営は、2016年4月に折り返しを迎えた。この節目に、熊本地震の「前震」と「本震」が発生。震災からの復旧・復興を進めていた20年には新型コロナウイルスの感染が拡大し、県南部を中心に甚大な豪雨災害にも見舞われる。「三重苦」の状態に陥り、その対応に奔走する日々が続いた4期目。台湾の巨大半導体企業の進出という吉報がもたらされた。(構成・潮崎知博)
![4車線化の工事着手から6年後、一部供用が始まった県道熊本高森線。蒲島郁夫知事も通行する車を見送った=2023年3月、益城町](/sites/default/files/styles/crop_default/public/2024-04/IP240410CTS000013000_01.jpg?itok=rpz8Cqnl)
【3期目】
16年4月からの3期目は熊本地震からの創造的復興に向け、インフラ整備の歩みを着実に進めていく。
震度7の激震に2度見舞われた益城町。県は17年3月、町の中心部を通る県道の4車線化に着手した。
18年12月、蒲島知事はJR豊肥線の駅から分岐して熊本空港へとつなぐ「空港アクセス鉄道」の整備を目指す考えを表明した。
残り 2279字(全文 2649字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本豪雨-
集落住民減っても祭り守る 球磨村・多武除集落 「大数珠」回し
熊本日日新聞 -
「球磨川リバーミュージアム」計画、関係者ら流域を視察
熊本日日新聞 -
熊本豪雨の被災者生活再建支援金、加算部分の申請期間を1年延長
熊本日日新聞 -
【相良村議会】18日臨時会
熊本日日新聞 -
高齢者の健康、寄り添い支える場 八代市坂本町と本町商店街に「保健室」 無料で通院前相談
熊本日日新聞 -
豪雨で被災した八代市の坂本駅舎、活用策を議論 住民ら肥薩線の復旧見据え
熊本日日新聞 -
人吉市街地の治水対策を要望 共産党熊本県委など
熊本日日新聞 -
球磨郡町村会「復興支援の継続を」 熊本豪雨で県に要望書
熊本日日新聞 -
五木村振興計画に「ダム建設」を追加 木村知事「これまで以上に振興推進」
熊本日日新聞 -
球磨川流域住民ら、瀬戸石ダム撤去を求める 芦北町と球磨村に要請書提出
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
「すべての道は熊本に通じる」とは、蒲島郁夫前知事が熊本県内の道路整備に向けた意気込みを語る際に使ってきたフレーズ。地域高規格道路などの骨格的な道路や鉄道網は、地域・産業の活性化はもちろん大規模災害時の重要性も注目されています。連載企画「移動の足を考える」では、熊本県内の〝足〟の現在の姿を紹介し、未来の形を考えます。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格取得を目指す記者と一緒に楽しく学んでいきましょう。
※次回は「遺言書は大切」編。7月29日(月)に更新予定です。