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歴代の熊日キャップが振り返る〝史上最長〟の熊本県政【蒲島県政4期の軌跡㊤】
熊本県の蒲島郁夫知事が15日、任期満了を迎える。東京大の学者から転身し、就任式では「熊本の無限の可能性を引き出す」と宣言。それ以来、「県民の総幸福量の最大化」を一貫して掲げてきた。県政史上最長となる4期16年の間にあった、いくつもの政治決断。近くで取材に当たった歴代の熊日県政キャップらの視点を交え、その軌跡を2回に分けて振り返る。(構成・潮崎知博)
【1期目】
1期目の始まりは2008年4月。就任式では「逆境にこそ夢がある。プラス思考で自ら行動し、県民の目線で仕事をしてほしい」と職員に呼びかけた。就任会見では県政の緊急課題として、財政再建、川辺川ダム、水俣病問題の三つを列挙。財政再建の一環で「自身の給料を月額100万円カットする」と約束した。
就任から半年後の08年9月に国の川辺川ダム計画の白紙撤回を表明した。知事選で支援を受けた自民党の考えと違ったが、「現在の民意は球磨川を守っていくことだ」と強調。85%という県民の高い支持を得た。
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