がん検診と特定健診、県境越えて可能に 熊本県荒尾市と福岡県大牟田市が九州初
熊本県荒尾市と福岡県大牟田市は本年度から、がん検診と特定健診について互いの市にある医療機関で受診できるようになった。荒尾市によると、県境をまたいだ取り組みは九州初。利便性を高め、一部検診で熊本県平均を下回る受診率の向上を狙う。
両市民は生活圏を共有しており、大牟田市の医療機関をかかりつけとしている荒尾市民や荒尾市の病院に通う大牟田市民が多数いる。荒尾市民の場合、受診できる医療機関は特定健診について従来の29件から82件に増える。ほかの対象は若年者検診、子宮頸[けい]がん検診、乳がん検診。開始時期はそれぞれ異なる。
受診料は、それぞれの市民が市内の医療機関で受診した時と同額。荒尾市保険介護課は「疾病の早期発見は、健康増進や医療費の削減につながる」と期待している。(大倉尚隆)
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