惑星の「さえずり」実験室で再現 宇宙天気予報の精度向上に期待
![「コーラス放射」の再現で使用した実験装置=2017年、千葉県柏市(東京大の斎藤晴彦准教授提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-03PN2024032901001492.-.-.CI0003.jpg)
地球などの惑星を取り巻く磁場とプラズマ、そこから生じる鳥のさえずりのように聞こえる周波数の波を実験室で再現することに成功したと、核融合科学研究所(岐阜県土岐市)と東京大などのチームが29日までに発表した。
この波は、太陽の活動が地球に影響して生じる「宇宙天気現象」の一つで、「コーラス放射」と呼ばれる。オーロラの発生や人工衛星の故障などに関わっており、実験室で研究できれば、宇宙天気予報の精度を高められる可能性があるという。
チームの斎藤晴彦東京大准教授は「実験室であれば興味深い現象を抜き出して解析できる。コーラス放射の発生条件の理解につながる」と話している。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
黒潮大蛇行、赤潮に影響か 瀬戸内海への海水流入減少
共同通信 -
核ごみ直接処分でも技術活用可能 専門家「政策転換を視野に」
共同通信 -
島根2号機、地元首長と意見交換 規制委「現行基準で適切な審査」
共同通信 -
玄海原発で点検遅れ 非常用発電機の動作確認
共同通信 -
北日本「海洋熱波」で昨夏猛暑に 雲少なく日射増、英科学誌発表
共同通信 -
老化卵子の染色体異常解明、理研 マウス実験、流産メカニズム理解
共同通信 -
原発の処理水放出「基準に適合」 IAEA、2回目報告書
共同通信 -
女川原発、再稼働11月に延期 東北電力、仮設倉庫の撤去遅れ
共同通信 -
帯状疱疹、65歳に定期接種 厚労省部会、ワクチン支援で案
共同通信 -
コスモス国際賞に英博士 生物保全科学の先駆者
共同通信