「核攻撃衛星」開発を阻止 日米の安保理決議、草案が判明
【ニューヨーク共同】核兵器などの宇宙配備の阻止に向け、日本と米国が国連安全保障理事会で採択を目指す決議の草案が28日、判明した。人工衛星を攻撃する「キラー衛星」への核兵器導入をロシアが模索しているとの危機感を背景に「地球周回軌道への配備を目的とした、核兵器やいかなる大量破壊兵器の開発もしない」よう求める条項を盛り込んだ。核兵器搭載攻撃衛星の開発を阻止する狙いだ。
宇宙開発は、ウクライナに侵攻し核の脅威を高めてきたロシアのほか中国なども活発に推進。日米は拘束力を持つ安保理決議で、核軍拡競争の宇宙への拡大抑制を図る。岸田文雄首相とバイデン米大統領もこうした方針を4月の首脳会談で確認する方向だ。
決議案採決の時期は未定。114カ国・地域が参加する宇宙条約は、宇宙や月の平和利用を定め核配備を既に禁じている。だが拒否権を持つ常任理事国ロシアは日米の決議草案に反対の姿勢。安保理筋によると調整が進められているが、採択できるかどうかは不透明だ。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
G7、全温室ガス削減要請へ 中国やインド念頭、対策促す
共同通信 -
日本の技術で月面探査へ 開発進むルナクルーザー
共同通信 -
日本人はプラ削減意識が低い? 国際調査で「最下位」
共同通信 -
「スシテック東京2024」開幕 2050年を体感
共同通信 -
経産省、核ごみ調査申し入れ検討 佐賀・玄海町に
共同通信 -
宇宙ごみに接近、撮影成功 「世界初」、目標まで数百m
共同通信 -
「宇宙戦略基金」夏にも公募開始 政府、支援対象22項目を公表
共同通信 -
玄海町議会、核ごみ調査請願採択 隣接自治体に戸惑い「寝耳に水」
共同通信 -
IAEA、福島の処理水検証終了 放出一時停止、聞き取りも
共同通信 -
プラごみ垂れ流す蛇口オブジェ 汚染拡大に警鐘、カナダ
共同通信