「水のノーベル賞」に沖大幹氏 東大院教授、日本で3人目
「水のノーベル賞」と呼ばれ、水の持続可能な利用や管理に貢献した人や組織を表彰する「ストックホルム水大賞」の2024年の受賞者に、東京大大学院工学系研究科の沖大幹教授(59)が選ばれた。沖氏は地球上の水の循環を研究する水文学が専門。25日に記者会見し「次世代の教育に注力し、水文学を広めるのも役目だと思っている」と話した。
日本からの受賞は23年ぶり3人目。同賞は、ストックホルム国際水研究所が、ノーベル賞の選考を行うスウェーデン王立科学アカデミーと協力して受賞者を決める。学術研究だけではなく政策決定や技術開発などの取り組みも対象で、ジャーナリストや研究組織も受賞している。授賞式は8月にストックホルムで開かれる。
沖氏は、地球温暖化によって洪水や干ばつがどのぐらい増えるかといったことを、水の循環や人間の活動も考慮して予測する新たなモデルを構築。世界の主要な河川の流量をまとめたデジタル地図は、広く活用されている。
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