日本人飛行士2人が月面着陸へ 日米で合意方針、アルテミス計画
米国が主導する国際月探査「アルテミス計画」で、日本人の宇宙飛行士2人を月面着陸させることで日米両政府が合意する方針を固めたことが18日、関係者への取材で分かった。ワシントンで4月10日に予定される日米首脳会談で宇宙分野の協力を確認し、盛山正仁文部科学相と米航空宇宙局(NASA)のネルソン局長が実施取り決めの文書に署名する見通し。
アルテミス計画では、「アポロ計画」以来約半世紀ぶりとなる有人月探査を目指す。アポロ計画で着陸した12人はいずれも米国の白人男性だったが、今回は女性と非白人の飛行士も選ぶ。2026年9月に米国の飛行士を月面着陸させるため、日本人は28年以降が想定されている。
文書には、トヨタ自動車を中心に開発が進む月面用の有人探査車「ルナ・クルーザー」の運用に関する合意も盛り込む。計画は月での長期滞在を通じて経験を蓄積し、将来の火星探査につなげるのが目標で、日本は探査車開発のほか月周回基地「ゲートウエー」への物資輸送などを担う。こうした貢献の見返りで月面への切符が与えられる。
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