民間射場ロケット爆発、失敗 衛星投入できず「飛行中断措置」

共同通信 2024年3月13日 13:06
 小型ロケット「カイロス」1号機が打ち上げ直後に爆発し、煙とともに飛び散る破片=13日午前11時1分、和歌山県串本町(共同通信社ヘリから)
 小型ロケット「カイロス」1号機が打ち上げ直後に爆発し、煙とともに飛び散る破片=13日午前11時1分、和歌山県串本町(共同通信社ヘリから)
 「スペースポート紀伊」で打ち上げを控えた小型ロケット「カイロス」1号機=13日午前10時40分、和歌山県串本町(共同通信社ヘリから)
 「スペースポート紀伊」で打ち上げを控えた小型ロケット「カイロス」1号機=13日午前10時40分、和歌山県串本町(共同通信社ヘリから)

 宇宙事業会社スペースワン(東京)は13日午前11時過ぎ、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から小型ロケット「カイロス」1号機を打ち上げたが、直後に爆発した。搭載していた衛星の軌道投入ができず、打ち上げは失敗した。同社は「飛行中断措置が行われた」と明らかにした。

 串本町の田嶋勝正町長も記者団に対し、失敗との認識を示した。和歌山県警新宮署によると、現状で人的被害はないとしている。

 民間発射場からの打ち上げは日本で初めてだった。ロケットに搭載していた政府の小型衛星は失われた可能性が高い。

 当初は9日の発射を予定していたが、安全確保のため事前に設定していた警戒海域に船舶が残っていたことが原因で延期となっていた。

 カイロスは全長18メートル、重さ23トンの小型の固体燃料ロケット。内閣衛星情報センターによると、搭載されていた小型衛星は、北朝鮮の軍事施設の動向把握などで使われる情報収集衛星を一部代替する役割がある。情報収集衛星が故障した場合などに備えて機能を検証する計画だった。

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