廃棄物量、50年に1・7倍 コストは年96兆円、国連試算
![埋め立て地に運ばれた大量の衣料品のごみ(世界経済フォーラム提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-02PN2024022801001606.-.-.CI0003.jpg)
国連環境計画は28日、2023年に世界で発生したごみの量は23億トンで、50年には1・7倍の38億トンに達するとの試算を公表した。対策を取らない場合、廃棄物の不適切処理による環境汚染への対応などで必要となる間接経費も含め、コストは最大96兆円に上ると指摘した。
試算は、家庭や小売店などから排出される都市廃棄物を対象に算出。工業化や都市化が進むと1人当たりの廃棄物量が増える傾向があり、特に急成長する中所得国で深刻化すると分析した。
不法投棄対策などを進め、回収率を50年までに100%に引き上げた場合、廃棄物量は年31億トンとなり、コストは41兆円まで抑えられると指摘した。
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