多言語の習得は「音」から 脳領域特定、文法理解早く
![言語を習得する際に活発に働く脳の領域(左下前頭回を意味する「L.IFG」で示した部分)(酒井邦嘉・東京大教授提供)](/sites/default/files/images/newspack/2024-02PN2024022501000425.-.-.CI0003.jpg)
複数の言語を習得する際に共通して活発に働く脳の領域を特定したと、東京大などのチームが英科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に発表した。これまで学んできた言語のリスニング能力が高い人ほど、新しい言語の音声を聞いている際にこの領域が活発化し、文法の理解が早かった。チームは「言語を学ぶ上では、まず音から入るのが基本だと裏付けられた」と指摘する。
母語や第2言語を学ぶ際に働く脳の領域は特定されていた。酒井邦嘉・東京大教授は「(第3言語以降の)新たな言語を習得する時も、同じ領域が使われていた。複数の言語を習得すると効果が蓄積し、次の言語の習得も、より容易になる」と話した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
柏崎刈羽の再稼働、経済的恩恵を 自民新潟、経産相に要望
共同通信 -
黒潮大蛇行、赤潮に影響か 瀬戸内海への海水流入減少
共同通信 -
核ごみ直接処分でも技術活用可能 専門家「政策転換を視野に」
共同通信 -
島根2号機、地元首長と意見交換 規制委「現行基準で適切な審査」
共同通信 -
玄海原発で点検遅れ 非常用発電機の動作確認
共同通信 -
北日本「海洋熱波」で昨夏猛暑に 雲少なく日射増、英科学誌発表
共同通信 -
老化卵子の染色体異常解明、理研 マウス実験、流産メカニズム理解
共同通信 -
原発の処理水放出「基準に適合」 IAEA、2回目報告書
共同通信 -
女川原発、再稼働11月に延期 東北電力、仮設倉庫の撤去遅れ
共同通信 -
帯状疱疹、65歳に定期接種 厚労省部会、ワクチン支援で案
共同通信