米宇宙企業、民間初の月面着陸 経済活動の拡大へ一歩

共同通信 2024年2月23日 15:35
 月周回軌道に入った米インテュイティブ・マシンズの月着陸船ノバC。機体搭載のカメラで撮影した(同社提供・共同)
 月周回軌道に入った米インテュイティブ・マシンズの月着陸船ノバC。機体搭載のカメラで撮影した(同社提供・共同)

 【ワシントン共同】米宇宙企業インテュイティブ・マシンズは22日、無人の月着陸船「ノバC」が月に着陸したと発表した。民間企業では初で、米宇宙機の月面着陸は1972年のアポロ17号以来。政府が担ってきた月探査に企業が参画し、物資輸送や研究、インフラ整備など経済活動を広げていく一歩となる。

 NASAのネルソン局長は「一世一代の着陸を成功させた」と祝った。同社によると、機体は月面で直立しており、データ送信の開始も確認できた。

 着陸船はNASAの観測機器などを積み、フロリダ州を出て約1週間かけ到着した。目的地の南極周辺には米国主導の探査計画「アルテミス計画」で2026年に有人着陸する際の候補地がある。中国も科学探査を目指しており、米中競合の場となりそうだ。

 月面着陸に成功した国は5カ国。米中と旧ソ連、インドに続き、日本が今年1月、小型探査機「SLIM」で成功した。いずれも政府のプロジェクトだった。

 地球の6分の1とはいえ直径数百メートルの小惑星に比べ格段に重力の大きい月は、減速し軟着陸するのが難しい。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧