ガザ北部への食料支援を停止 WFP「多くの人が餓死の恐れ」

共同通信 2024年2月21日 09:44
 イスラエル軍による攻撃があったガザ地区中部デールバラハで、負傷して病院に運ばれ治療を受ける子ども=20日(ゲッティ=共同)
 イスラエル軍による攻撃があったガザ地区中部デールバラハで、負傷して病院に運ばれ治療を受ける子ども=20日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】世界食糧計画(WFP)は20日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ北部への食料支援を、安全が確保されるまで停止すると発表した。略奪も起きたという。ガザ北部は食料不足が特に深刻で、WFPは「多くの人が餓死する恐れがある」として早急な再開の方法を探ると表明した。

 WFPによると、国連機関のトラックが攻撃されたことなどを受けて3週間停止した食料の搬送を18日に再開。しかし飢えに苦しむ住民らに車列が取り込まれ、北部ガザ市では銃撃もあった。19日には複数のトラックが略奪に遭い、運転手が暴行を受けるなど、社会秩序が崩壊していると指摘した。

 ガザ北部は昨年10月下旬に軍が最初に地上侵攻した地域で、甚大な被害が出ている。国連児童基金(ユニセフ)などによると、北部で2歳未満の乳幼児の15・6%が深刻な栄養失調に陥っており、飢饉も懸念される。

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